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20代半ば、人生に迷える子羊の読んだ本・気になる本

【おすすめ!】人生に迷う20代半ば男が選んだ名作 ① | 冲方丁『天地明察』

人生に迷える20代半ば男です。人生に迷いまくってます。「こんな仕事続くのかな」「定年までの長い間の人生これでいいのかな」「定年ってあるのかな」と不安に駆られた自分が「読んで良かった!」と思える本を紹介していきます。

 

第一回はコレ

冲方丁天地明察

 

言わずと知れた名作ですね、2010年には本屋大賞を受賞、V6の岡田准一さん主演で映画化、そして漫画にもなった名作(大事なことなので二回言います)。

 

まずはあらすじをご紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

江戸時代、将軍が四代目の徳川家綱の時代、主人公の渋川春海(幼少期の名前や、名前の使い分けがあるので、ここでは渋川春海としておく)は、囲碁棋士として幕府に奉公していた。渋川春海には囲碁の才能はもちろん、好きなことにはとことんのめり込む性格も持ち合わせており、囲碁の他にも算術や天文学にも深く通じていた。

そんな渋川春海が突如、幕府から日本独自の暦を作ることを命じられ、奮闘し、多くの人と関わり合って、日本全土を巻き込む大事業に立ち向かう物語。

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最初は、「時代小説は読みにくそう」とか「時代小説で、更に主人公が歴史の教科書でチラッと見たことがあるような人の物語か」とか「作者の名前が読めんし、どこまでが名前なんだ(「丁」が名前。「とう」って読みます)」とかごちゃごちゃ考えてました。

 

しかし、読んでみると...

面白すぎて、止まらない。良い点を挙げていけば、あまりにもキリがないので、簡潔にまとめます!

【1】文章が非常に読みやすい

【2】物語の構成が秀逸

【3】主人公と関わる登場人物が魅力的

【4】現代の若者が読んで共感できる部分がある

 

【1】文章が非常に読みやすい

➡言葉通りですね。昔ながらの言葉遣いなどがうまく書かれてます。あんまりその時代を知らなくても問題なし。ときたまわからない言葉や出来事などには、超ナチュラルに解説されますが、ナチュラル過ぎて読んでいて苦にならない。

 

【2】物語の構成が秀逸

最初に後半の場面をぶっ込んできます。読者はみな頭に「?」マークがつきますが、物語が進むにつれ、その場面が近づいてくるのを感じた読者の頭には「!!!」がつきます。

 

【3】主人公と関わる登場人物が魅力的

主人公も魅力的、登場人物も魅力的、構成が秀逸、それは面白いでしょう。全員が、違う形の漢気があってまぁ泣かされます。

 

【4】現代の若者が読んで共感できる部分がある

ぶっちゃけ、ここが言いたかったです。正直、渋川春海のように常に努力し続けるって姿勢に憧れる訳ではなく、囲碁棋士という身分があり、また力もあったのでそれをやっていたが、最終的には自分の好きなことを極めていった。

「自分の好きなものを極める」これほど憧れることはありませんよね。まじでこうやって生きたい...

 

最後に時代小説という風にカテゴリー分けさせると絶対に「フィクションかノンフィクション」か問題が発生する。

自分はぶっちゃけ、どうでもいいと思ってます。

もちろん、フィクションをノンフィクションと偽って売り出すのはダメです。ただ、結局歴史のことなので、史実としてわかっていることもあれば、史実として残っていないものもあるし、その資料を残した人物がどのような立場であったのかで資料の信ぴょう性自体も微妙でしょう。

ずっと昔の物語が全て本当かどうか検証するより、物語として楽しんだらええじゃないか。

ただ昨年の大河ドラマ西郷どん」の西郷隆盛は「実際に、こんな聖人なのか???」と思い、度々Wikipediaを覗きました。

 

もし、人生に迷っているあなた(迷っていないが面白い本を見つけたあなたも!)が「良かった!」って思える本があれば、ぜひコメント欄で教えてください!