【おすすめ!】人生に迷う20代半ば男が選んだ名作 ⑦ | 金城一紀『レボリューションNo.0』
人生に迷える20代半ば男です。人生に迷いまくってます。「こんな仕事続くのかな」「定年までの長い間の人生これでいいのかな」「定年ってあるのかな」と不安に駆られた自分が「読んで良かった!」と思える本を紹介していきます。
第七回はコレ
金城一紀『レボリューションNo.0』
金城一紀さんといえば、作品のいくつかが映画化されており、なおかつドラマの脚本をいくつも書いていることで有名です。少し前だと岡田准一さんと堤真一さんが主演の『SP』や小栗旬さん主演の『BORDER』などが挙げられます。エンターテイメント性の強い作品が非常に多く、漫画を読んでいるかのようにサクサクと読んでいけますが、それでも最高にイカす台詞や文章が多いです(イカすって表現は古いですかね、あと「イカす」なのか「イカス」なのか)。
まずはあらすじをご紹介~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
典型的なオチこぼれ男子校に通うことになった主人公とその友人達。学校の変な規則やイベントに苦しみ、社会の息苦しさに嫌気が差している彼らの痛快な物語。
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なにを書けばいいのかわからず、あらすじが二行で終了してしまいました(怠慢じゃないですよ!)。しかし、あらすじをしっかり読んでから本作を読むより、痛快な物語が欲しい人や日々の生活に嫌気が差している人はとにかく読むべし!
もちろん、これは小説ですし、主人公達は高校生ですから、大人の社会に出た人が読んでも悩みの解決にはならないでしょう(例え、社会人の仕事の物語でもあるドラマ『半沢直樹』、原作『オレたち花のバブル組』を読んでも、実際の悩みの解決にはつながらないように)。
でも、やっぱり日々会社で働いて疲れ切っている大人の方には、そういう鬱憤やストレスを吹っ飛ばす物語があってもいいですよね。
ここで、イカした台詞をいくつか紹介します。
この世界には、僕たちを再びグレイト・エスケイプへと導く要素と兆候に満ち溢れていることに。足りないのは、それらを見つけ出す目と、聞き取る耳と、感じ取るセンスだけなのだ。退屈なのは、世界の責任じゃない。怠惰な僕たちの創り出している世界が、退屈なだけなのだ。
や
...ありふれた未来を約束する保険。すべてを捨て去れ。リセットボタンを押し続けろ。何度でも、ゼロに、戻れ。
などなど。正直、いっっっぱいあります!どの台詞が響くかは読者、それぞれの悩み次第でしょう。
自分に響く文章、まるで自分の悩みを言葉にしてくれたような文章がある本には運命みたいなものを感じることもあります(共感がなければ、なかなかに恥ずかしいことを書いちゃってますが)。
今作品はシリーズでもあり、ゾンビーズ(主人公達のグループの名前的な)シリーズとして他に3作品あります(ちなみに、今作は本になったのは一番後だが、時系列は一番前)。気に入ったら、ぜひ他の作品も読んでみると面白いですよ!
もし、人生に迷っているあなた(迷っていないが面白い本を見つけたあなたも!)が「良かった!」って思える本があれば、ぜひコメント欄で教えてください!